もう11月も中旬。
冬靴の準備は、おわりましたか?
わたしは、北海道在住。
凍った道でも滑らない靴は、冬の必需品です。
最近は、ガラス繊維配合や特殊ラバーを使った防滑靴底など、進化した技術が続々登場しています。
この記事では、最新の靴底技術を採用した冬靴を、7つご紹介します!
滑らない冬靴の選び方。気をつけることも、雪国で生まれ育った北海道民の視点で書いてありますので、参考にしてみてくださいね。
この記事では「滑らない」靴底の冬靴を紹介しています。
でも残念ながら、「なにがあっても絶対に滑らない」靴底は、ありません。
その日の気温や、歩き方、摩耗など、その時の状況で、何がおこるかわかりません。
なので、滑らない靴底の冬靴を装備していても、冬の凍った道は気を付けて歩いてくださいね!
ガラス繊維配合や特殊ラバー「滑らない」靴底の冬靴 7選
店頭で見かけることが増えてきた、ガラス繊維配合や特殊ラバーを使った防滑靴底。
触ってみると、ザラッとしています。
昨年、実際に家族が購入して試してみると、凍った道でも滑りづらい!
「絶対に滑らない」とは、残念ながら言えません。
靴の裏に雪がくっついてしまったり、ザクザク+氷だったりすると、じゃっかん滑ることもあるようです。
(歩き方の個人差にもよる)
でも、普通の冬用靴と比べると、格段に滑りません。
そんな「ガラス繊維や特殊ラバーの靴底をもつ冬靴」の、おすすめ7つを紹介します。
ショート丈や革靴もあるので、ご希望の靴があるかチェックしてみてくださいね。
<注意> フローリングなどの上で、試し履きはNG!
ガラス繊維配合や特殊ラバーの靴底は、凍った道でも滑りづらく安心です。
上で書いたように、触ってみるとすごくザラザラしています。
なので、フローリングの床などで試し履きをしてしまうと、床が傷つく可能性があります。
室内で試し履きをするときは、傷のつかない床や、何かを敷くなど、気をつけてくださいね。
【スニーカータイプ】洋服とも合わせやすい冬靴
スニーカータイプなので、いろいろな服に合わせやすそうです。
いかにも「冬靴です!」というのはちょっとイヤ、という人にも向いています。
- ワイド:4E幅広設計で、足幅の広い人にも対応
- 防滑:ガラス繊維を配合した靴底で、雨で濡れた路面や、雪道での防滑性を発揮
- 防水:地面から4cm、4時間の浸漬状態での防水機能あり
- 抗菌防臭:銀イオンの抗菌作用で、においのもととなる菌の増殖を抑制、防臭効果を発揮
- 選べる4色展開:Nキャメル、Nブラック、Nオリーブ、ブラック
- ファスナー付き:内側にファスナーがあるので、脱ぎ履きしやすい
防水設計で、地面から4cm、4時間の防水性あり。
冬の暖かい日のベチャベチャ道路でも安心です。
同じメーカーの、以前の冬用スニーカーのレビューを見ると、
履き始めは固めとのレビューあり。
「履いているうちに足に馴染んだ」
という感想があったので、もしかするとこちらもそうかも?
> MoonStarスニーカーSPLT FGL80 のレビュー(Amazonへのリンク)
スニーカータイプなので、冬靴としては、短めです。
なので、
雪がすごく積もる地域で、除雪される前に外出することが多い人は、靴の中に雪がはいる可能性もあり。
その場合は、下で紹介するブーツタイプにするか、
脚カバー(きゃはんとかゲイターとか言われるもの)を使うのが良さそうです。
色は、Nトーブ、Nブラック、オリーブ(下記の画像)、ブラックがあります。
【防水機能付き】暖かい日の水たまりも安心のショートブーツ
2024年9月に発売された、新作ブーツがこちら。
足首まで隠れる長さがあるので、雪が積もった日でも安心。
- ワイド:4Eワイド設計で、幅広の方にも対応
- 防滑:雪道での防滑性と、濡れた大理石の上でも滑りにくさを発揮
- 防水:地面から4cm、4時間の浸漬状態での防水機能つき
- 快適な靴中:汗や水分を素早く吸収・拡散。靴の中をサラサラ状態に保つメッシュを使用
- 選べる4色展開:Nチャコール、Nセピア、ブラック、ベージュ
こちらも、地面から4cm、4時間の浸漬状態での防水性を備えた防水機能つきです。
最近よくある、
冬だけどすごく暖かい日、道は凍っているけど水たまりもある
という道でも安心です。(あれ本当にイヤですよね…
凍った道はもちろん、濡れた大理石の上でも滑りにくいガラス防滑ソール。
冬にデパートなどに入っても、滑る心配は少なそうです。
(油断せず、歩き方も気をつけて!)
このブーツは、Nチャコール、Nセピア、ブラック、ベージュの4色展開。
好みに合わせて選べますね。
Amazonで、「出荷元・販売元」がAmazonの場合は、「返品無料」になっています。
家で試着してみて、合わなければ返品可能なので、安心して試せます。
【雪が積もっても安心】中もポカポカのロングブーツ
雪の積もった日も安心の、ロングブーツです。
除雪されていない道でも、靴の中に雪が入る心配も少ないですね。
- 靴の本体:天然皮革のステアレザー※1と合成繊維で構成
- 防滑:ガラス繊維を配合し、耐摩耗性も向上した防滑ラバー「スペラン(R)コア」を採用
- 防水:地面から4cm、8時間の浸漬状態での防水機能つき。筒部分はシームレス仕様で防水性を強化
- 靴の中:フェイクファー素材でポカポカ。
「Shut Dry(R)」透湿防水フィルムを搭載。外からの水の浸入は防ぐけど、靴内の湿気は逃がしてくれるので快適
このブーツの靴底は、「スペラン(R)コア」を採用。
ガラス繊維を配合しているので、防滑性が良いです。
「凍った路面や、濡れた大理石などで特に威力を発揮します」とのこと。
外でも屋内でも滑りづらいのは、安心できて嬉しいです!
それだけではなく、靴底の耐摩耗性も向上しているので、長持ちしやすいです。
頻繁に買い替える必要が減るのは、コスパも良くて嬉しい。
※1:ステアレザーは、成牛の均一で丈夫な天然皮革。靴やバッグ、財布など幅広い製品に使われ、エイジングを楽しめる扱いやすい素材として人気です
【エレガント系ブーツ】通勤やお出かけなど使いやすい
かかとから履き口までの長さが、23センチくらいあるブーツ。
ふくらはぎくらいまで隠れるので、寒い日も足首を守ってくれます。
折り返しても使える、2WAY仕様。
折り返すと、内側のファーが見えて、かわいいです。
- 靴の本体:防水と透湿性の高い「ゴアテックスファブリック」採用
- 防滑:ガラス繊維と、硬度の異なる特殊ラバーを配合。 多方向の滑りを防止
- 衝撃吸収:衝撃吸収性に優れた低反発素材のインソール
- 靴の中:インソールは取り外し可能。洗うこともできるので清潔に保てる
防水と透湿性の高い「ゴアテックスファブリック」を採用。
なので、水は通さず、汗などの水蒸気は発散してくれます。
濡れた路面でも、靴の中がベチャベチャに!という心配がないのは嬉しいです。
靴底には、ガラス繊維と、硬度の異なる特殊ラバーを配合。
ガラス繊維は、路面に対して垂直に配置されているので、強力なグリップ力を発揮。
波型に設計されているので、多方向へのグリップにも優れています。
「前後に滑らないように気をつけていたら、横に滑った」
ということも、避けられそうですね。
【2WAY仕様】その日の気分で折り返しアレンジ可能
暖かい靴がほしい!
という人におすすめなのが、ノースデイトの2wayスノーブーツ。
商品のページをみると、4つのおすすめポイントが書いてありました。
- その1:ガラス繊維で滑りづらい。
- その2:地面から3センチ、3時間の防水仕様(完全防水ではない)
- その3:折り返しても履ける2WAY仕様
- その4:吸湿・発熱素材で暖かい
靴裏は、ガラス繊維が垂直になっているので、滑りづらいです。
凍った道も、怖くないですね。
履き口を折り返して履くこともできるので、気分や状況に合わせて使いわけが可能。
雪の日は、ロングにして雪から完全防備。
晴れの日は、折り返してかわいく履く、といった2WAYの使い方が楽しめます。
靴の中は、吸湿・発熱素材が使われているので、ぽかぽか暖かくすごせます。
外でバスを待つ時に、足がかじかんでツライ、という経験のある方は、このブーツがいいかも。
外でもぽかぽか快適に過ごしたいですよね。
【Columbia】 ポカポカ&滑らないサップランド
CMなどでもおなじみ、Columbiaのサップランド。
「滑らない靴」と聞くと、「サップランド」を思い浮かべる人も多いはず。
Columbiaのホームタウンである「アメリカオレゴン州ポートランド」は、札幌の姉妹都市。
札幌とポートランド、両方の名前から誕生したのが「SAPLAND(サップランド)」です。
- 防滑:ヴィブラム「アークティックグリップ オルテライン」を採用
- インソール:クッション性が高く通気性が良いので、長時間履いても疲れにくくて快適
- 防水:ウォータープルーフファブリックを使用しているので、防水性能を発揮
- 靴の中:コロンビア独自の熱反射保温機能「オムニヒートインフィニティ」採用
靴底は、濡れた氷上でも滑りにくい、ヴィブラム社の「アークティックグリップ オルテライン」を搭載。
細かな突起の付いた凸部が、摩擦力を利用して、安定したグリップ力を発揮。
同じ靴底の別のサップランドの中で、レビューのあるアイテムを見てみると「滑らない」と書かれているものが多数でした。
靴の中は、キラキラした素材になっています。
これは、コロンビア独自の熱反射保温機能「オムニヒートインフィニティ」。
熱を効率的に反射して、履いた直後からポカポカ暖かい。
なのに蒸れない!
冬靴で、すごく暖かいけど、汗をかいてしまって不快…、ということ、ありますよね。
そしてその後冷えてしまうと、本当に足が冷たくなってしまって…不快!
でもこちらは、そういう蒸れがないので、寒い真冬でも快適です。
これまでの靴に比べて、お値段はお高め。
そのぶん、暖かさや滑らなさに、自信があるということかも。
【返品無料】史上最高の防滑性能のある試せる本革冬靴
こちらは、ムーンスターの冬用革靴。
「ムーンスター スポルス」の本革コンフォートブーツは、雪や寒さの厳しい地域に向けて作られた日本製。
細部まで丁寧に仕上げられているので、冬用の本革靴を探している方におすすめ。
- 丁寧な仕事の日本製
- 足にフィットするガーメントレザー(天然皮革)を使用
- 撥水加工あり(防水ではありません)
- 史上最高の防滑性能の「3D NANOスペラン」搭載
- 脱ぎ履きがラクなファスナー付き
- 足に合わなければ、送料無料で返品可能
素材には、柔らかくしなやかな「ガーメントレザー(天然皮革)」が使われていて、履けばはくほど足にフィットします。
撥水加工もされているので、水を弾いて靴の中を快適に保ってくれます。
(防水機能はありません)
靴底には、史上最高の防滑性能の最新技術の「3D NANOスペラン」を搭載。
普通のガラス繊維に加えて、さらに細かいウールガラス繊維が配合されていて、これで防滑性能が15%アップ!
さらに、路面の凹凸にも柔軟に対応するムービングラバー※1を搭載しているので、雪道でも滑りにくくて安心ですよ。
脱ぎ履きがラクなファスナー付き。
軽量なので、長時間歩いても疲れにくそう。
雪道用の本革ブーツを探しているなら、これがおすすめです。
Amazonファッションで購入すると試着ができるので、足に合わなければ送料無料で返品できます。
> 試着後の30日間返品送料無料(Amazonのリンク)
※1 ムービングラバーとは、株式会社ムーンスターが開発した靴底素材で、凍結した路面や濡れた大理石など滑りやすい環境での防滑性を高めるために設計されています
滑らない冬靴の選び方・気をつけること
正しくは「滑りづらい」冬靴なのですが、ややこしいので「滑らない」で統一させていただきます。
以下に書いたことは、雪の多い地域に住んでいる方には、あたり前のことかもしれません。
でも、
- 旅行で、はじめて冬の北海道に行く
- 今年から転勤で、はじめて雪国に住むことになった
- これまで雪と接したことがない
など、雪に馴染みがない方だと、どんな靴がいいか選ぶ時に迷ってしまいますよね。
今回は、「暖かさ」よりも「滑らなさ」を優先した選び方を書いてみます。
暖かさ:ぶっちゃけ見ればわかるもんね(もふもふはあったかい)
【選ぶポイント】 靴底の工夫をチェック
これまでは、溝が深い靴でも「この靴は滑りませんよ」と勧められることがありました。
でも、そういう靴は、残念ながらツルッと滑ってしまうものが多かったです。
(個人の歩き方や、行動エリアの凍り具合にもよります)
最近は、靴底の素材に「ガラス繊維」が配合されたり、特殊ラバーになっていたり、工夫されているものが増えています。
なので、
インターネットで購入するときは、靴裏の工夫が表記されているものを。
店頭で選ぶときは、靴裏を触ってみて、ザラッとしたり、摩擦が多そうなものを選ぶのが安心です。
【店頭で】靴の裏を見る
当たり前ですが、滑らない靴を探すときは「靴の裏を見る」のは大前提です。
おすすめしない冬靴は、靴の裏が、
- すごく硬い素材でできている
- 溝が浅い
- 溝が少ない
- 触っても、ツルツルしている
などのもの。
こういう靴底は、滑りやすいので、雪の積もる地域で履く場合は避けたほうが良いです。
冬の北海道で売られている靴でも、凍った道に合わないものが結構あります。
デザインが、ものすごくかわいくて好み!と思っても、
靴裏をみると
これは、雪国の冬には絶対ムリ!ツルッツルじゃん・・・。
という靴、何度も出会いました。すごく悲しい・・・。
(きっと、冬の室内用として売られているんだと思う。きっと)
先日、靴屋さんに行った時にまわりの買い物客を見ると、みなさん靴を裏返して裏を見ていました。
やっぱりそこが大事だよね。
【通販で】靴の裏の画像のないものはさける
通販で買う場合に、注意する点です。
ネットで売っている冬靴の中には「冬にぴったり!」と書かれているのに、靴の裏の画像が1枚もないものがあります。
そういう靴は、寒いけど雪はふらず、地面が凍ったりもしない地域の冬用、なんだと思う。
靴の裏に、滑らない工夫がされている靴は、そこをアピールしているので画像はほぼ載せてくれています。
雪の上や、氷の上を歩く時に履く冬靴を選ぶときは、靴の裏の画像が確認できる商品がおすすめです。
ただ、まれに有名メーカーの靴は、靴底に工夫があるのに画像がないものがあります。
靴の裏どころか、「横から見た靴の写真が1枚だけしか掲載されていない」という感じのものです。
そういうときは、メーカーのホームページにいくと、靴裏の工夫や画像が載っているので、確認してから購入するのが安心です。
【おすすめしない】靴の裏に「金属の滑り止め」があるもの
靴底の「滑らない工夫」は、さまざまな種類があります。
上に書いたように、ガラス繊維が配合されていたり、特殊ラバーが使われていたり。
そういう工夫のひとつに、金属のすべりどめ金具があります。
「滑らない靴底」と書かれている冬靴の中には、靴の裏に金属の滑り止めがついているものがあります。
左の画像のように、大きな金具だったり、靴裏全体にスパイクが付いていたり、靴によって違います。
真冬の外で作業をしたり、ずっと外にいるときに使う場合は、そういう金属の滑り止めの靴もおすすめです。
でも、雪のないアスファルトを歩いたり、室内(ショップや地下街など)に入る予定のあるときは、靴の裏に金属がついているものは、おすすめできません。
それは、硬い床やアスファルトだと、金属部分が滑るから。
滑り止めどころか、滑ってしまう原因になります。
それと、お店の床にも傷がついてしまうので、嫌がられます。
上の画像のように、「折りたたんで収納できる金属の滑り止め」がかかとについているものもあります。
こういうタイプは、外では滑り止め金具を出し、室内に入るときは折りたたみます。
でも、マイナス気温の中を歩いたあとに、この金具を手でつかんで折りたたむのは、結構ツライ。
ザクザクした氷がへばり付いていたり、すっごく冷たくなっていたりするんですよね。
なので、外だけで利用するには、便利でおすすめ。
でも、雪のない硬い床を歩いたり室内に入る予定のあるときは、おすすめしません。
このタイプの冬靴は、北国では子どもたちが使っていることが多いです。
【あとがき】転ばないように歩き方も気をつけて!
ありがたいことに、滑りづらい靴底の靴が増えています。
でも、「絶対に滑らない」靴底はない。
そう思って、冬の道は気をつけてくださいね!
滑らない靴をしっかり用意して、さらに歩き方も気をつけて!
こちらのサイトさんに、冬道の安全な歩き方などが書かれています。
こんなにガミガミしつこいのは(年のせいでもあるけど
私のまわりでも、骨折する人がちょいちょいいるからです。
仲良しの友人は、数年前に雪道で転んで尾てい骨にヒビが入りました。
しばらくは、座るのも大変そうだった。
ドーナツクッションのありがたみがわかったそうです。
うちの家族は昨年末、転んで手のひらの骨を骨折。
手のひらなので、何をするにも不便。
特にお風呂が大変そうでした。
そして今年の始め、わたしも凍った横断歩道で転んで、膝を強打。
骨に異常はなく歩けはしたけど、数ヶ月間 膝をつくことができませんでした。痛くて。
冬の凍った道、横断歩道などは、本当に危険!
砂箱がある場合は、遠慮なく砂をまきながら歩いてくださいね。
> 札幌市 砂箱の砂についての資料(PDF)
あの砂は、誰が使ってもOKなので、危険そうなところにはどんどんまいておこう。
(砂を、道路などにまく以外で持って帰って使ってはダメですよ)
これから本格的な冬がやってきます。
春までの数カ月間、すこしでも快適にすごしたいですね。
そのためにも、安心して歩ける靴の用意、してくださいね!