ウサギやカエルたちを擬人化し、楽しそうに描いた「鳥獣戯画」(ちょうじゅうぎが)。
それが、いま札幌に来ています!
「鳥獣戯画」という名前を知らなくても、
どこかで目にしたことのある絵ですよね。
見ているだけで、楽しそう。
曜日やタイミングによって、とても混雑している時もあるようです。
混雑具合は、公式サイトや、公式Xアカウントでお知らせしてくれています。
> 国宝鳥獣戯画 京都 高山寺展 公式サイト
> X 【公式】国宝「鳥獣戯画」京都 高山寺展
この記事では、
- 「鳥獣人物戯画」の見れる「高山寺展」の開催情報
- 鳥獣戯画の「気になること」いろいろ
- 鳥獣戯画のグッズの紹介(美術展会場のグッズではありません)
を調べました。
鳥獣戯画をはじめとする、高山寺のたくさんの貴重な文化財、
北海道ではなかなか見ることができないので、この機会に観にいきたいですね。
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北海道初公開!国宝「鳥獣戯画」が見れる「京都 高山寺展」
京都にある高山寺(こうさんじ・こうざんじ)。
そこには、明恵(みょうえ)上人にまつわる、12,000点にもおよぶ文化財が保管されています。
この「高山寺展」では、国宝「鳥獣戯画」をはじめとする高山寺の貴重な文化財を、見て知ることができます。
「京都 高山寺展」 ―明恵上人と文化財の伝承
公式サイト https://event.hokkaido-np.co.jp/kosanji/
北海道立近代美術館 京都 高山寺展ページ
期間 | 2024年7月9日(火)〜2024年9月1日(日) |
場所 | 北海道立近代美術館 展示室B |
観覧料 | 一般1,900円 高大生1,200円 中学生700円 小学生以下無料(要保護者同伴) |
展示期間
「鳥獣戯画以外」の一部作品(典籍文書・絵画)
(前期・後期に分けて展示)
前期/7月9日~8月4日、 後期/8月6日~9月1日
「鳥獣戯画」
3期に分けて展示(各巻、途中で場面替えあり)
甲巻:前半/7月9日~7月15日 後半/7月17日~7月28日
乙巻:前半/7月30日~8月4日 後半/8月6日~8月18日
丙巻・丁巻:前半/8月20日~8月25日 後半/8月27日~9月1日
詳しくは、ホームページでご確認ください。
「混雑状況の確認」もこちらからできます。
「京都 高山寺展」公式サイト
※高山寺の読み方は、京都府ホームページを参照しました。
音声ガイドは、声優「花江夏樹」さん
会場で、作品の解説をしてくれる音声ガイド(レンタル版1台700円(税込))。
そのナビゲーターは、声優の花江夏樹(はなえ なつき)さん。
ご存知、アニメ「鬼滅の刃」の竈門炭治郎役や「東京喰種」シリーズの金木研役、「刀剣乱舞」の髭切役ほか、ナレーションなどでも活躍されている、人気声優さんですよね。
Youtubeチャンネルでの仲間たちとのゲーム実況は、いつ聞いても楽しそうで、聞いているとこちらも笑顔になれます。
「高山寺展」公式サイトの「グッズ・音声ガイド」ページに、音声ガイドのサンプル音声があります。
花江さんの、爽やかで落ち着いた声での解説は、とても聞きやすい。
作品をさらに楽しめそう。
「鳥獣戯画」ってなに?高山寺って? 気になるアレこれ
そもそも「鳥獣戯画」ってなに?
名前と絵は知っていても、
それ以外の、詳しいことはあんまり知らない。
という人も多いと思います。
実は、わたしもそのひとり。
高山寺についても、よく知りませんでした。
なので、気になったアレこれを調べてみました。
あ、鳥獣戯画の正式名称は、「鳥獣人物戯画」です。
いつもはどこにあるの?
普段は、京都の高山寺(こうさんじ・こうざんじ)にあります。
高山寺の住所や、拝観料など詳しくは、webサイトでみることができます。
鳥獣戯画の画像も、掲載してくれています。
https://kosanji.com/
いつ、誰が描いたの?
誰が描いたのかは、わかっていません。
いつ描かれたのかも、わかっていないようです。
- 複数の作者が、いろいろな時期に描いたものが集められて、いまの作品になった。
- 平安中期の比叡山の僧が描いた
- 平安後期の高僧が描いた
など、いろいろな説があるようです。
Wikipediaを見ると、以下のように書かれています。
成立については、各巻の間に明確なつながりがなく、筆致・画風も違うため、12世紀 – 13世紀(平安時代末期 – 鎌倉時代初期)の幅のある年代に複数の作者によって、別個の作品として制作背景も異にして描かれたが、高山寺に伝来した結果、鳥獣人物戯画として集成したものとされる。
Wikipedia 鳥獣人物戯画より引用
平安時代から鎌倉時代初期に描かれた説が有力のようです。
どれくらいの長さなの?
鳥獣人物戯画は、紙に墨でかかれた絵巻です。
高山寺のホームページを見ると、
- 甲巻: 縦30.4cm 全長1148.4cm
- 乙巻: 縦30.6cm 全長1189.0cm
- 丙巻: 縦30.9cm 全長933.3cm
- 丁巻: 縦31.2cm 全長1130.3cm
すごく長いですね!
4巻を、3期に分けて北海道立近代美術館で公開しています。
どんな動物が描いてあるの?
有名な、カエルやウサギ、猿の他にも、さまざまな動物が描かれています。
- 甲巻: ウサギ、カエル、猿、狐、猫、ネズミ、キジ、テン、鹿、イノシシ、ミミズク
- 乙巻: 馬、牛、犬、タカ、ヤギ、ニワトリの他に、ヒョウやトラ、象、想像上の生き物の麒麟や龍、獏、甲羅を背負った一角獣など
- 丙巻: 人々が、にらめっこや囲碁などをしている様子、後半は猿、鹿、カエルなどの動物たち
- 丁巻: 人々が、曲芸や田楽、流鏑馬などをしている様子。絵のテイストが他と少し違う
それぞれ、どんな様子で描かれているのか気になりますね。
鳥獣戯画は、どうして人気なの?
展覧会をすると、いつも大人気な「鳥獣人物戯画」。
人気の秘密は、ひとつではないんですね。
- 描かれている動物や人物たちがユーモラス
- 絵がかわいい
- 動物の擬人化がおもしろい
いろいろな要因が組み合わさっているようです。
一番人気があるのは、カエルやウサギで有名な甲巻。
残念ながら、甲巻の北海道での展示は、2024年7月28日で終了してしまいました。
7月30日から、乙巻の前半の展示が始まります。
展示期間は、公式サイトでご確認ください。
「鳥獣戯画」は、公式サイトの「「鳥獣戯画」展示場面」ページでも観ることができます。
高山寺って、どんなところ?
高山寺(こうさんじ・こうざんじ)は、京都市右京区栂尾(とがのお)にある古いお寺です。
「鳥獣戯画」の他に、日本で始めて茶が作られた「日本最古の茶園」でも有名。
いまでも、5月中旬には茶摘みがおこなわれているそうです。
建物を含め、国宝や重要文化財がたくさんあります。
1994年には世界文化遺産にも登録。
カエデの寺としても有名で、11月中旬が見頃だそう。
JR京都駅から、バスで約50分。
高山寺には、どうして12,000点も文化財があるの?
明恵上人のお寺だから、だそうです。
幼い頃に仏の道に進み、ひたむきに修行に打ち込んだ明恵(みょうえ)上人。
高山寺を再興したり、正しい行いで、皇族や武家の要人からも指示を集めました。
それとともに、膨大な数の経典や絵画、彫刻などの宝物が高山寺に集まったのだそうです。
それにして、すごい数ですね!
明恵上人について調べると、いろいろなエピソードを残す個性的な人物だったよう。
人々から慕われたり、功績を認められたり、そういう魅力もあって、たくさんのものが集まったのでしょうか。
オススメの「鳥獣戯画」関連グッズ(展覧会グッズ以外)
北海道立近代美術館、1階ホールにあるグッズ売り場。
そこでは開催中の「高山寺展」のグッズが売られています。
鳥獣戯画のかわいいグッズも。
公式サイトの「グッズ」の紹介ページでも、見ることができます。
ここでは、展覧会とは別に「鳥獣戯画」のグッズを紹介します。
イチオシは、ぬいぐるみ!
鳥獣戯画「うさぎ」と「カエル」のぬいぐるみ
見つけた瞬間、
こんなのが売られているの!?
と驚いた、鳥獣戯画キャラのぬいぐるみ。
大きさは、14センチ前後と小さめです。
デスクやパソコン周りに置いても、邪魔にならないサイズですね。
素材はポリエステル。
しっかり固そうに見えますが、レビューを見るとクッタリしているそう。
「カエル」はこちら。
並べて置いたら、すっごく楽しそう!
※両方とも、座っている台(岩?)は付属していません。
フルカラーでわかりやすい「決定版 鳥獣戯画のすべて」
場面の説明や、鑑賞ポイントなども書かれている「鳥獣戯画のすべて」。
フルカラーで、名場面がアップで掲載されているので、とてもわかりやすいです。
Amazonでレビューを見てみたら、上で紹介したぬいぐるみを買って写真を載せている方がいらっしゃいました。
ぬいぐるみも買いたくなるほど、わかりやすく解説をしてくれている本のようです。
夏休みの工作にもオススメ「鳥獣戯画 豆本をつくろう!」
ペーパークラフトです。
絵巻ではなく、手のひらサイズの豆本がつくれるもの。
なんと、鳥獣人物戯画4巻が、すべて収録されています!
横約103mm、縦約67mmの豆本が4冊、ケースに入れられます。
ノリとはさみが必要ないので、手軽に作れます。
夏休みの自由研究にも使えそう。
令和のいま、グッズやアニメのモチーフにもなっている「鳥獣戯画」。
コミカルで、見ているとほっこりします。
アニメでは、ちょっとシュールなコメディ「戦国鳥獣戯画」というのもありますよね。
現在、期間限定でYouTubeで配信されています。※少しBL風味があります。
マンガの元祖とも言われている「鳥獣戯画」。
この機会に、ぜひ実物を観に、北海道近代美術館へ出かけてみてください。